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ようやく春を迎えたばかりで、雪の話もなんだが、今冬は何回転びました?


「オット!」と、転びそうになったのは、何回もあるが、まともに転んだのは一回だけ。
交差点を渡っていた時、雪がグチャグチャに踏み潰されていた。そのグチャグチャな雪下のテカテカ氷に足を取られて、ステーンとすっ転んだ。大勢の酔客が行き来する中だったので、恥かしかった。


まぁ大勢の人の中で転んでも「ヘヘヘ・・・転んじゃった」と、照れ笑いで、その場はごまかせるけどね。
いつだったか、しばれた朝で凍った道の上に薄っすらと雪が覆っていた。そこで、ものの見事にステーンと転んだ。
両足が宙に浮いた、青い空が見えたと思ったら、ドスンと背中から落ちた。
慌てて起き上がり雪をほろい、周りをキョロキョロと、見渡したが、誰もいないのでホッとした。が、後から「さっき、転んだしょっ!」と、誰かに言われないかと、冷や冷やした。



夜の九時頃だったか、帰宅しようと急いでいた。昼間に降った大雪で、所々人一人しか通れない程に道幅が狭くなっていた。
その道を渡ろうとしたら、その先に女性が一人、僕が渡るのを待って、道を譲ってくれていたのだ。
それに気が付き足早に渡り、「どうも、すいません」と言うと、その女性は、伏し目がちに「いいえ」と、首を左右に振り、ささやくように言った。とても美しい人だった。


今の世の中、「俺が!俺が」と、大声で叫んだり、派手なジェスチャーで、目立つ人達が勝ち組みなどと、もてはやされる。

日本人の美徳とされた、謙虚さ穏やかさなど失われて久しい。
道を譲ってくれた女性は、そんな謙虚さを教えに現れた菩薩の化身だったのでは・・・。
雪の夜の帰り道、なんだか嬉しい、清々しい気持ちで家路に付いた。


その日は、仕込みをする為に自分の店に向かっていた。
少し前の雪道を、今風の女の娘が、ミニスカートから眩しい程の脚を出してヨタヨタと歩いていた。

ケイタイ電話で話しているのか、何やら「ブツブツ」言っている。
渡ろうとしていた横断歩道の信号の青が点滅しだしたので、急ぎ足で追い越し際に、その女の娘の顔を見てハッとした。
ケイタイで話していたのではない。泣いているのだ。人目もはばからず大声で泣いているのだ。


親族に不幸でもあったのだろうか。彼に辛いことでも言われたのか、友達とケンカでもしたか。
涙の訳はわからない。


信号を渡り振り向くと、そのこ娘はビルの壁にもたれ、まだ泣きじゃくっていた。やりきれぬ気持ちを振り払い、店へ向かった。
そんな涙を辛くする、冷たい雨が降る日曜日の昼下がりだった。



以前勤めていた店の同僚三人と仕事帰りに、信号待ちをしていた。
一人の同僚が雪玉を握り、向かいの信号待ちをしている若い女の娘に、いきなり投げつけた。
女の娘は投げつけられた雪玉をヒョイと横にかわした。

思わず「誰に投げてるのさ」と問うと、「アラ!事務所の○○子だ」と、勤めている店の経理の女の娘だと、自信気に言うのだ。なにやら挨拶代わりに雪玉を投げているらしい。


しかし、どう見ても事務所の○○子ではない。と思うのだが。夕暮れ時で、人の顔も遠目には判断がつきずらい薄暗さである。自信気に言われると、そうかな・・・と思えてくる。
もう一度、雪玉を握り投げつけると、女の娘はヒョイとかわす。もう一度投げつけた。又ヒョイとかわす。


都合三回、その娘はヒョイとかわした。
信号が青に変わり、その女の娘とすれ違い様、同僚は「あっ!違った」と、人違いを詫びるでも無く、悪びれた様子も無く「ヘヘヘ」と笑った。
「どうして、雪玉ぶつけるんですか」と、責められるのではないかと、冷や冷やしたが。
その女の娘は怒るでもなく、目も合わせず、通り過ぎた。
こんな時は「ちゃーんと確認しなきゃね!」
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