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映画「自転車泥棒」 イタリア映画の「自転車泥棒」は、公開が1948年(昭和23年)で、
61年前の白黒映画だ。
日本の公開は‘50年と、かなり古い映画である。
俺が昭和24年生まれだから、生まれる1年前の映画だ。
エッ!俺も古いのかな?


自転車泥棒の主役の親子は、俳優ではなくオーディションで選ばれた
シロウトを起用して生活感のある演出をしている。
監督はヴィットリオ・デ・シーカで、ソフィア・ローレン主演の「昨日・今日・明日」
や「ひまわり」など、日本でも公開された映画は多い。
日本と同じ、第二次世界大戦の敗戦国イタリアの終戦が‘45年の5月2日だから、
自転車泥棒は戦後間もない頃の、貧困にあえぐローマでの話である。


戦後の就職難で、失業中の主人公アントニオ・リッチが職業安定所の紹介で
役所のポスター張りの仕事に就く。
だが、その仕事には自転車が必要なのだ。
家には妻のマリアと6歳の息子ブルーノ、そして生まれたばかりの赤ちゃんがいる。
アントニオは生活苦のために、自転車を質に入れていたのだ。
自転車の件を妻に相談すると、マリアはベッドのシーツを質に入れ、
そのお金で質屋から自転車を取り戻す。


アントニオは職に就いた嬉しさに、ブルーノを自転車に乗せ、
意気揚々と初出勤する。
ブルーノを学校で降ろし、町の壁にポスターを貼る仕事を始める。
しかし仕事の最中、チョットしたスキに若い男が自転車を盗み走り出す。
アントニオは必死で後を追うのだが、犯人は自転車で人込みの中へと走り去るのだ。


自転車が無ければ仕事にならない。
警察に行くが、毎日何百台と盗まれる自転車に警察官は相手にしてくれない。
途方に暮れるアントニオは、友達のバイオッコに相談し、
「自転車の中古市に売りに、出されているかもしれない」と教えられる。
翌朝、息子のブルーノを伴いバイオッコの友人数人と、
中古市で盗まれた自転車を探すのだ。
もしかして分解されて売られているかもしれないと、
自転車の部品まで探し調べるのだが見つけられない。


そこで、偶然泥棒の若い男を見かけるが、自転車で走り去る。
その男と話していたホームレスの老人に「あの男は誰だ。どこに住んでいる!」と、激しく迫るのだが、又しても逃げられてしまう。
イライラしたアントニオはブルーノにあたってしまい、頬をぶってしまうのだ。
それでも、探し続ける2人は自転車を盗んだ若い男を見つける。
「オマエが盗んだのだろう」と問い詰めるのだが、「俺じゃない、証拠は!」と
言い争っていると、若い男の住む、貧民街の住人達に囲まれて返って
やり込められる。
それを、見た息子ブルーノの機転で警察官が来るが、
盗まれた自転車があるはずもなく、
「証拠が無いのでは・・・」と警察官もどうにも出来ない。


当ても無くトボトボと歩き続ける2人はサッカー競技場の前に来る。
そこにはサッカーの観衆が乗ってきた自転車が溢れるほど駐輪されていた。
その、裏通りにポツンと置かれた自転車が一台。
アントニオは息子ブルーノにお金を渡し「電車で先に家に帰っていろ」と
言いわたす。
そうして、裏通りに置かれた自転車を盗み走り出すのだが、
「泥棒だー!」と叫ぶ持ち主の声を聞き、近くにいた人達に追われて、
すぐに捕まってしまう。
数人の男達に捕まり、警察に突き出されそうになるが、電車に乗り遅れた
ブルーノが心配そうにアトニオに縋り「パパ、パパ」と泣き声で繰り返す。
それを見た自転車の持ち主は、ブルーノの涙に絆(ほだ)され、
捕まえる男達に「もういい、放してやれ」と温情に救われる。
悔しさに男泣きするアントニオ・・・父の涙を見たブルーノはアントニオの手を握る。
手をつなぎ、夕暮れの群衆の中に消えて行く親子の後ろ姿・・・
見終わった後、なんともやるせない気持ちになる映画だ。


さて「自転車泥棒」に出てくる、ご馳走は「カルツォーネ」だ。
カルツォーネは「破れたズボン」と言う意味なのだが。
なんでカルツォーネの名が付いたのか?ご存知の方は、ご教授願いたい。


アントニオがブルーノの頬をぶった後に、「ハラ減ったか?」と聞くと、
ブルーノは、「ウン!」と答え、2人でリストランテに入る。注文するのが、「ピザと白ワイン」である。
カメリエーレに「当店ではピザはありません」と言われ、「カルツォーネ」を注文する。
ローマだからなのかな?
字幕では今風の「ピッツア」ではなく、「ピザ」と書かれている。
61年前だと、やはり「ピザ」だべな。


若い頃、道銀ビルの地下にあった、「ユック」で食べた「ピザパイ」は実に美味かったな。
ピザパイって言い方が、レトロで昭和な感じが実にいいね。
で、そのピザパイを2つ折りにして、焼き上げたものがカルツォーネだ。
カルツォーネが出来るのに、なんでピザが出来ないんだ。ローマだから?


レストランの先客に、セレブな家族連れが隣の席にいて、
ブルーノと同じくらいの、生意気そうな子供がカルツォーネを食べている。
両手に持ち、口からチーズを餅のように「ビヨーン」と伸ばして食べている。
ブルーノもそれを見て真似をし、「ビヨーン」と食べるのだ。
実に楽しそうに、美味しそうに食べるんだよね。
自転車盗まれて、そんな事やってていいのか、
と観ているこっちが気を揉んでしまう。
アントニオは「ママに内緒だぞ!」と、ブルーノに白ワインを飲ませるのだ。
白ワインはキャラフで、グラスはデュラレックスのようなもので飲んでいた。
アントニオがブルーノの頬をぶって気まずい2人だったが、
やっぱり仲良くなるには、一緒に飯食う事だね。


あ?なんだか、これ書いていたら、カルツォーネが食いたくなってきた。
今晩は、アントニオとブルーノを思い出してカルツォーネを作って食してみるか
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